紙のリサイクル

世界の紙リサイクル

単純な数字だけでいうと、世界で最も古紙を使っているのはアメリカですが、自国でどれくらい古紙を利用したか という古紙利用率をみると、韓国、中国、ドイツ、日本という順になります。紙の需要の高さの割に比較的森林資源に乏しい国々が、古紙の利用を 積極的に進めてきたといえるでしょう。

アメリカの場合

木材資源の豊富なアメリカでは、以前は古紙利用にそれほど積極的ではありませんでした。しかし、廃棄物の増加と処分場確保の問題、および世界中からの古紙利用に対する需要の高まりによって、米国製紙連合会は、2011年の古紙回収率が1990年比66.8%と倍増となったと発表しました。
アメリカの古紙回収の特徴はカーブサイド回収と呼ばれるものです。これは住民が自宅周辺の道路わきに分別した回収資源を置き、それを自治体から委託された回収業者が集めるという方式で、日本の資源ゴミ回収のシステムとよく似ています。米国は2020年までに回収率を更に高める目標を掲げています。「よりよい慣行、よりよい惑星」をスローガンに揚げ取組みを進めています。

ドイツの場合

1990年には、回収率・利用率共に日本を下回っていたドイツですが、1991年には「包装リサイクル法」施行により、業者に対して、紙などの包装材の引き取り・分別・リサイクルが義務付けられました。以降、驚くほどの速さで古紙利用に取り組み、順位も日本を追い抜きました。 古紙は自治体が、包装廃棄物は民間の集荷組織DSD(デュアル・システム・ドイッチュランド)が回収、その費用も両者が相当分を負担するというシステムをとるようになりました。
こうして1996年には、回収率70%をこえ、自国で使い切れない27%ほどをヨーロッパやアジアに輸出するという、古紙供給国ともなっています。

オランダの場合

環境先進国として世界的に名高いオランダの古紙回収率は、70パーセントを超えています。システムとしては、 新聞雑誌および段ボールなどは、ビンなどと同様に特定の場所に設置された回収コンテナで回収されることになっていますが、実際の回収活動は市民レベルの地道で熱心な活動に支えられていると言っていいでしょう。

韓国の場合

韓国の古紙回収率は87.8%、古紙利用率は83.5%を誇っています(2011年)。指定のゴミ袋を市民が購入し、有料でゴミを回収する制度とともに、使い捨て商品を対象にした「一回商品使用規制」を導入したことにより、古紙回収が普及したという背景があります。
家庭から出る紙類は自治体が、学校・事業所などから出る紙類は、民間の収集業者が回収します。韓国がリサイクルを積極的に推進する背景には、日本と同様に国土が狭く、埋立てによる処分が難しいことが挙げられますが、お隣韓国はまさにリサイクルの優等生と言えるでしょう。